哲学者・数学者偉人列伝その6「東浩紀」

東浩紀は日本の哲学者・思想家・評論家・在野の現代文化研究者。東の仕事として代表的なものは現代フランス思想、特にジャック・デリダの脱構築に関する研究。東の思想については様々なものがあり、肯定的なものから否定的なものまで多々ある。例えば精神科医・評論家の斎藤環は東のポストモダン思想もサブカルチャー思想もかねがね肯定しているが、経済学者・評論家・実業家の池田信夫などは東のポストモダン思想は一流といいつつ、サブカルチャー思想については否定的である。人によってここまで評価の貴賤が激しい哲学者も近年珍しい。

東はデリダの脱構築理論を多重に分けて評論し、多くの評価を得た。とりわけ博士論文を書籍化した、東の代表作である「存在論的、郵便的―ジャック・デリダについて」で有名である。この書籍はサントリー学芸賞の思想部門を受賞している。東の代表作といっていいだろうが、これ以降の東の業績には否定する学識者も多い。また、ポストモダン思想が曲解されているというソーカル的な意味合いで東の根本的業績を否定するものもごく一部いる。

東の思想は在野として扱われることが多くなってきた。これは本人もゲンロンという会社法人で活動するように事実である。例えば、「動物化するポストモダン」においては哲学的な分析力を生かして、サブカルチャーから消費論を一般的に論じ、これは英訳されるなど世界に広まった。だが、このあたりから東への思想的評価はぶれはじめる。池田は自身のブログにて、「単なるオタクになり下がった」と評しており、東のフランス研究以降を極めて辛辣に酷評している。一方で大概同意できる現代消費論という評論も多数あり。

東日本大震災以後、さまざまなプロジェクトをフィールドワークで実施し、あくまで在野として活動することを好んできた。W桜の一角、桜坂洋と共同での小説執筆(原案部分を東が担当)など書籍出版多数あり。なお2chのコテハンでも有名であり、電子掲示板で一般ユーザと普通に自身の活動について話していた時期もある。昨今ではツイッターをかなり活用し、こちらのツイートでも評論・貴賤は激しい。

アカポスを得られないという評価はあったり、博士論文だけの一発屋などという評論まであるが、その思想は大震災後大きく変わり、NYTなどに寄稿するなど、活動は旺盛である。ラジオ出演や声優との共演も多数あるので、昨今の学生世代にとっては格好の”釣り要素”でもある。繰り返し言うが、学問的評価の貴賤は激しいものの、間違いなく日本を代表する在野の”思想家”である。

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