子供のための文化思想論説:スパコンって必要なの?

最近みなさんもテレビでよくご存じのとおりですが、スーパーコンピュータという機械が注目されています。シミュレーション技術の進歩も相まって見ることが増えてきたと思います。スーパーコンピューター(スパコン)をめぐってはいろいろと意見が分かれているのが現状です。例えば池田はスパコンの国産化にはかなり強硬に反対している一方、現場レベルの技術者の中には、「産業のコメ」を国家レベルでやらないでどうするという意見もあります。見事に拮抗していてどちらかが判断突かない状況だと思いますし、子供さんならばなおさら。大人ですら判別つかないことですから。

ちょっと振り替えってみると、スパコンをめぐっては理化学研究所の野依などは重要だといっており、周辺技術が豊富だからというスタンスです。これに対して、池田は国産どころか世界的需要は皆無に等しく、普通のソフトウェアについて研究費をまかなうほうがずっといい結果を生むと主張しています。みなさんが双方の意見を取り入れるのであれば、これは実はどちらとも納得のいく意見だと思います。

時は数年前、政権交代が起き、民主党が主導する政権が生まれました。そのときのいわゆる事業仕分け(民主党政権が行った不採算事業は徹底的に遮断する政策)によって次世代日の丸スパコン事業は中止に追い込まれました。ここは中立的な思想を子供に紹介する目的で作っている記事なので、この民主党の判断はみなさんが当時の世相もよく知ったうえで自力で判断してほしいと思います。

ただ、ひとつだけ知ってほしいのは、このコアとなっている技術についてです。みなさんはご存じないかとは思いますが、これはLinuxの開発者であるリーナスも述べているようにゲームグラフィックの技術が強いのです。この技術は一般的に言って、GPGPUといわれるもので、簡単にいえばグラフィック技術のための演算処理システムを連結応用することで実現するスパコンに必要とされるものです。大人はこれを勘違いして、ゲーム=教育的悪という人が多いですが、それはそうそう簡単な問題ではありません。実はハーバード大学の研究チームによって現段階では悪影響は否定されています(http://japan.cnet.com/news/biz/20373140)。

一方、子供たちはゲームが好きな人が多いでしょう。皆さんがデジタルゲームに興味がありこれを作りたいという人がいるのであれば、それは単純な興味本位で志望するものであってはないほうがいいと思います。そういった技術屋のひとは大概大学を出て、大手のメーカに行ったり優秀なベンチャー企業にいったりします。単純に産業と割り切っても、多種多様な職業分類があるということ、あるいはその技術を辿るには一定の工夫や勉強が必要だということは忘れないでほしいと思います。

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