子供のための文化思想論説:電子書籍ってなに?

みなさんはKindleとかそういう言葉を聞いたことがあるはずです。これは電子書籍という言葉と組み合わさっているAmazonの商品です。情報財についてはひとつ前の投稿で触れましたから、これが情報財をベースとするデータベースの役割が担われているということはなんとなくでもわかると思います。ですが、これが変遷していった先にあるものというのは、やはり財産の複雑化です。

そもそも紙の歴史は古く、古代エジプト文明からパピルスというものがありました。さらに普及するまでは技術革新(イノベーション)というものも必要でした。それでもなお、中世ヨーロッパでは本は高級品でしたので、まだまだ技術の革新が必要だったのです。これをもたらしたのが中学校の歴史でも学ぶ、グーテンベルクでした。そしてさらに波が来て紙から人々は離れて、ディスプレイに答えを見出しました。ですが、これまた面白いもので、ディスプレイは有機ELというものになっていくといわれています。また、昨今では紙に情報媒体としての役割を担わせて、ここに情報を自由自在に出したり入れたりする技術も開発されています。

電子書籍は情報財の象徴でもありますし、これはロングテール(ウェブ上で公開販売すると、ニッチ=需要の少ない商品も売れるようになること)モデルとも関係します。ロングテールモデルを作ったのは他ならないAmazonでした。この会社は最初は大赤字でしたが、物流のネット販売成功モデルをそのうち着実に作り、今では世界屈指の販売サイトとして知られています。財産は時代時代にそって変わっていったのです。それは鍵穴にピタッと余るドラクエのあの秘密の鍵みたいな発想でもってして、時代の流れを読み込んだ人々が作ってきた、情報媒体なわけですね。

というわけで、有機ELのような可塑性(変形性のある媒体)ある技術が出てきましたから、グーテンベルクの遺産はすさまじいものがあったといえるでしょう。紙から始まって、ディスプレイになり、我々の読む本は次のステージ、すなわち紙のような情報媒体への回帰へと突入していくこととなります。ちょっと長くなりましたので、財産の形状の話はここらで終わりにしておきましょう。

marikoi

ここの主筆・共同管理人。ぶっちゃけ狂人。

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