哲学者・数学者偉人列伝その12「ポール・エルデシュ」

ポール・エルデシュ(Paul Erdős)はハンガリー出身の数学者。膨大な量の論文数で知られ、しかもそのどれもが数学的な評価が高い。その奇抜な論文の執筆スタイルでも知られ、カバンケース片手に世界を飛び回り、場当たりの著名な数学者たちと一緒に研究をしながら世界放浪を続けるという、変人の多い数学者の中でも際立って特徴的なスタイルをもっていたとされる。

そのユニークな執筆スタイルは「放浪の天才数学者エルデシュ(The man who loved only numbers:原題「数字に愛された男」)に詳しく、エルデシュとかかわった数学者はじめ共同研究者の中で指数的に表される「エルデシュ数」でも知られる。もっともいうまでもなくこの値はIFなどの引用指標と比較されるものではない。本人の興味は応用数学であるグラフ理論や確率論に着目していたようである。

エルデシュほどの数学者でもやはり間違いはあり、例えば、確率論を専門にしていたのにもかかわらず、「モンティホール問題(ベイズ統計をめぐって出てきた現代数学の有名な確率問題)」でも答えを二分の一としていた。その後自分の間違いを認め、多くの数学者に迷惑をかけたことを追認したという(多くの有名な数学者もまたこの問題に間違いをおかし、謝罪して自身の意見を訂正している)。

彼の論文の数は他のあらゆる学識者の追随を寄せ付けず、晩年まで旺盛に活動した。その編の数は共著といえども1500を超えるともいわれる。ついでに言っておくと、つい先日全集が出た、レオンハルト・オイラーだけがこの論文数を超える量を執筆しており、しかもエルデシュを凌ぐ超現代的な数学を残したことで知られる(f(x)の形で関数を定義したのもオイラーであり、よく教科書の表紙でもみられるのがこの当のオイラーである)。

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