子供のための文化思想論説:筋電義手ってなに?

みなさんは筋電義手という言葉を聞いたことがあるでしょうか?少なくとも義手という言葉は聞いたことがあるはずです。筋電義手とは義手を電気機械的に動かそうとする目的で作られた、機械式の義手です。これは画期的な技術であるのでSFにもよく登場します。要するに勝手に動く義手ですね。一度腕を失ったひとが今、本物とおなじような材質でもってして元の機能を復元できる技術が培われつつあります。そういう意味で、私たちは今大きな技術を持とうとしています。

みなさんは漫画を見たことあると思いますが、「鋼の錬金術師」に出てくるエルリック兄弟の兄が使っているのはこの筋電義手です。この原理は実はもとの腕と同じなんです。腕を始め体を動かそうとすることというのは、実はみなさんの脳の機能と強い関連性があります。脳は腕を動かすのに電気信号を送るんですね。これを工学的にとらえれば、電気で動く本物の腕と同じような、もしくはそれ以上の能力を持つ義手ができます。これが筋電義手の仕組みです。これを簡単にいえば、BMI(ブレインマシンインタフェース)といいます。

アメリカではディーン・ケーメン(Dean Kamen)という発明家がこれの画期的なバージョン作っていますし、日本で筑波大学の山海教授が作っているのも同じ原理のパワーアシスト機です。山海教授は実は筑波発のベンチャーであるサイバーダインの社長でもありますが、アメリカのDARPA(アメリカ軍隊直属の技術開発機関)にこれを軍事的に利用させてくれないかという誘いもあったそうです。山海教授はこれを断りました。

人間の作った技術が人間の本質を定義しかねない時代に我々は生きています。こういった技術は何をもってして人間たらしめるのかという非常に難しい倫理(道徳の学問)的問題でもあります。だからみなさんはよくよく考えて、これからこういった技術をどのように扱うのかということをしっかり考えていかねばならないのです。

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