哲学者・数学者偉人列伝その14「フランク・ナイト」

http://cruel.org/econthought/profiles/knight.htmlより引用

フランク・ナイト(Frank Hyneman Knight)とはアメリカの経済学者。経済学における錯誤理論で多くの識者に影響を与えた。市場経済を推奨するミルトン・フリードマンなどを育てた経済学における御大であるが、彼らシカゴ学派の後の主流派になる市場経済理論(レッセ・フェール)とは一線を画していた。

経済学におけるリスク評価、経済的利益の評価、および価値判断における大きな巨星であると今ではみられている。有名な「シュンペーターの逆説」における経済的な未解決問題の重要な提起を行ったのはこのナイトである。排出量取引で知られるウィリアムソンとの共同の業績で知られるロナルド・コースもまたナイトの門下生である(ウィリアムソン・コースともに新制度学派に属している)。

後のリスク評価・不確実性の理論で知られる多くのホットな話題に一石を投じ、アメリカ経済学会の会長まで務めた。彼は生前、今からかなり昔からアメリカの原爆投下を人類の犯した大きな過ちととらえ、これを徹底的に批判した人物であった。当時のアメリカの識者・人物としては稀な価値観(当時アメリカ人にとっては原爆投下は本土決戦を避けられた一番の要因であり、多くの犠牲者を結果的に救ったとする論理が多数派であった)である。

日本を代表する経済学者である宇沢は自身の著書で、ナイトについてこう述べている。「怒ったときは手を付けられないほどの癇癪持ちだった」が、「原爆で両親が死亡した孤児(みなしご)を養女として引き取り、立派に育て上げた」

経済学者として異例の人物でありながら、優れた指導者・教育者であり、理論派を中心に多種多様な経済学者が属したシカゴ学派(現在では多くは市場経済を重視する派閥として有名)の祖でもある。

marikoi

ここの主筆・共同管理人。ぶっちゃけ狂人。

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