子供のための文化思想論説:イスラム原理主義ってなに?

イスラム原理主義ってなんでしょう?養老孟司は著書の「バカの壁」でイスラム原理主義が脳の代数的行為に基づいて、大きく代入される原理的なプロセスだとしています。でもちょっとまてよ?そもそも正確に言って原理主義ってそういう言葉だったか?ってのはみんなも思うところだと感じています。ではそもそも原理主義とは何か?その微妙な違いに原因があります。

原理主義というのはファンダメンタリズム、すなわち不可避性のことです。確かにこれだけをみると原理主義って悪なの?って思わざるを得ない。ただし、キリスト教原理主義は福音派といって共和党の支持層だし、アメリカでアメリカ人がキリストの名のもとテロをするなんてこと聞いたことがありません。イスラムが悪なのでしょうか?それも違います。原理主義が悪なのでしょうか?それも違います。

確かにイスラムの原理主義というイメージは悪とか昨今のテロというものがまとわりつきます。ではそれは本当なのか?確かに養老が言うようにいくらかの脳の思考のパターンというのもわかりますが、では現実を見てほしい。例えば、エジプトにはイスラム原理主義を名乗る「ムスリム同胞団」という団体が与党的な立場にあったり、有名な大学権威機関があったりします。これらはどれも穏健で、ゆるやかな連帯組織です。先日、都知事になられた小池さんもイスラム圏のカイロ大学卒ですね。

すなわち、原理主義すべてが過激というわけではないわけです。それはキリストであっても、昔十字軍といい多くのイスラムの人を犠牲にしましたし、現代のイスラムだって同じことでもあります。すなわち原理主義的な考えがこれ即、テロ的だとか悪そのものの根源だというのはおかしいわけです。このあたりを勘違いして、脳の働きのみを抽出して情報的に一概にたどってしまい、すべてが原理主義的妄質にとらわれの身であるという考え方ははなはだおかしいわけです。なぜなら、原理主義を名乗る団体すべてが過激ではないわけですから。

こういう意味で現代のイスラムの難しさというのはその教義の多くには周囲の無理解もありますが、それはキリスト教系だって同じことだったわけです。だからこそ原理主義といって十把一絡げにして、危険のレッテルを貼るのはそれ自体が勘違い。すくなくとも、キリスト教だって同じことをやってきたこと。さらには原理主義と過激主義(過激派)は違うのだという認識を今日本のみならず世界で共有してほしいと思います。だからこそ著名な知識人も、「原理主義への誤解」を解きたいと思っているかたは多いわけですね。

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