これならわかる国際政治:ミャンマーの指導者「アウンサンスーチー」

アジア最後のフロンティアといわれる聖域があります。それがミャンマーです。ミャンマーはアジアの中でもやはり特殊な歴史を持つと思います。まず、イギリスの植民地であったこと。そして現在の事実上の指導者であるアウンサンスーチーがイギリス留学帰りであるということなどがかなり影響してその特殊性を際立たせています。発展途上国は経済成長率が高いですが、(事実上かもしれないけど)このために後出しじゃんけんで民主化したんですね。

ミャンマーは実は長く軍事国家でした。軍部が独裁していて、それで経済制裁を欧米から受けていた。そのために長い間、お互い警戒感覚が続いていて、これを独裁体制から民主体制へと変えようとする流れがそれほどありませんでしたが、テイン・セインという軍事トップが「このままではまずい」と思って、段階的に民主化するほうがずっと軍部にとっても利益だと判断して、スーチーの自宅軟禁を解きました。そして今に至っているということです。

民主化後の総選挙はスーチー側の圧勝。スーチーは「大統領を超える存在になる」と豪語し先行きが本当に見通しつかず、懸念されています。前述したようにスーチーは不満を軟禁時代からもっていて、独裁色や左傾化に懸念があります。彼女が大統領になれない理由しては、やはり憲法の問題があります。身内に外国籍のかたがいると大統領になれないんですね。それでスーチーの事実上の大統領職がうまくいくのかということはまだまだわかりません。憲法改正してもそれですむのだろうか?という、スーチー”政権”に対する懸念は国際政治上現代で巻き起こっている有名な説になっています。

もともと歴史的には独立王国→イギリスの植民地→ビルマ→ミャンマー(軍事独裁)という流れで、スーチーはアウンサン(建国の父でありスーチーの実の父)のビルマに憧れを抱いているらしく、ミャンマーという人造国家に逆らいたいらしいです。国家の名称もまたビルマに戻すべきだと考えているのが実情です(ちなみに、本来のビルマ民族では姓名の区別がなく、メディアはアウンサン・スーチーなどと伝えていますが、本来はアウンサンスーチーという点区切りなしの名前です)。

興味深いのはアウンサンを侮辱したという北朝鮮の存在だったりしますが、このあたりの経緯は専門家になればなるほど奥深い知識があるでしょう(テロ事件の件など)。ですが、BRICs(ブラジル・ロシア・インド・中国)といった途上国の経済発展に先行きが見通せなくなってきた今、なにがミャンマーにとって良い道なのかということはかなりの難問です。それはスーチーの意見でもってしても、彼女の生まれや学歴の由来からしてみてもとてつもなく難しい舵取りがスーチー自身に降りかかろうとしているというのは私は事実だと捉えています。彼女の平和賞受賞が確かなことだと”ビルマ”の独立を信じるばかりです。

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