特集記事:これならわかるサイバーネットワーク

アルバート・ラズロ・バラバシ(Albert-László Barabási)が作ったネットワーク論にバラバシモデルというモデルがあります。彼はNatureやScienceに論文を寄稿し、一般向けの著書ではネットワーク論として、テロネットワークの構築から、サイバーネットワーク理論、金融理論から細胞ネットワークまで広範囲に広げられる拡張理論を提唱しました。我々は今情報ネットワークというネットワークにはきわめて注意深く論じなければならない時代に生きています。

最近はGoogleは人工知能(とはいっても単にディープラーニングのことですが…)を用いて、囲碁のプロを破ったりしていてかなりこのあたりの技術進歩はすさまじいものがあります。たとえば数学の問題であっても人間が解くよりもコンピュータに解かせたほうがずっといいという技術もあり、人工知能(AI)という分野はとても注目されています。

これはウルフラムリサーチのスティーブン・ウルフラム(Stephen Wolfram)もいっていますが、セルオートマトン概念をはじめとして我々の生きる世界はそれほど複雑にはできていません。これはライフゲームの論理でもあって、簡単な要素の組み合わせで我々の生活はルーチン的にまわっているだけなのです。だからそれを数式にしてあらわしたり、簡略化して高度なAIを作ったりする技術はそれほど難しくはない(まあ例外的にブラックスワン理論などもありますが…)。

最近ではDARPA(アメリカの軍事技術本部みたいなところで軍事の民営化を行っているところと言い換えても良いでしょう)がハッカー集団のリソースを集めていわゆる「攻勢防壁」と呼ばれる技術に手を染めはじめました。カーネギーメロン大学の天才学生たちが作った、「Mayhem(メイヘム)」(http://www.darpa.mil/news-events/2016-08-05a)と呼ばれる発掘技術をDARPA主催のコンベンションで軍事関係者が見つけ、実際に軍向けに運用しようとしているらしいです。

メイヘムの理論は簡単です。脆弱性のある部分を見つけ修正し、相手の脆弱性を感知して、そこに攻撃をさせるプログラムを作る…。これが攻勢防壁の(厳密に言えばたぶん違う点がありますがニュアンスとしてはこれでOK)設計理論です。どうやって探知していくのかという課題は日本では佐々木良一先生やアメリカのベンチャー企業が実用化を目指しており、侵入者にどれほどの高確率でアタッキングできるのかというのは課題の大きなひとつです。

さて、SFの時代は迫りつつあります。その象徴としてひとつの案件を取り入れただけですが、バラバシはさらに論理を進展させて、新しいモデルの構築にも一役買っています。あなたが描く未来はどんな未来でしょうか?コンピュータと人間が手を取り合う世界でしょうか?それともその逆なのでしょうか?

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