これならわかる国際政治:「台湾」って何?

台湾をめぐっては独立かそれとも親中派かということが今でも重くのしかかっています。アルバニア決議で国連の代表権が台湾(中華民国)から中華人民共和国に渡された経緯があって、このあたりは複雑です。現状、台湾勢力は「台湾」として独立する主張をする民進党と、中華人民共和国に民族のルーツをたどる親和的な国民党が二大政党を構成していて、現状の政権は前者です。馬政権からつい先日政権交代したばかりですね。

台湾には原住民が済んでいて、もともと彼ら彼女らの島でした。例えばピュマ族。台湾のシンガーとして有名なA-meiこと張恵妹は実はピュマ族の最貧層の出身で有名です。彼女は民進党寄りとされ、2000年に陳水扁総統が就任した時には会場に出たことでけっこうな政治的問題に発展しました。彼女は差別をはねのけて実力でのし上がったシンガーで、幼いころは人身売買に会いそうになったこともあるそうです(実母が助け船を出してくれた)。

もともと台湾は植民化に苦しんだ島であって、日本統治下にもあったこともあります(それ以前はオランダ領)。このころ日本は皇民化政策として台湾(帝国)大学をはじめとしてインフラ整備を画期的に行い、台湾の発展に寄与しました。もちろん植民地ですから、差別はあったわけで、その中でも原住民に対する差別はありました。その後日本が戦争に敗れ国共内戦に負けた蒋介石率いる国民党が上陸してから優位をふるってきたのです。

台湾が親日的なのは(金美齢なども含めて)このころのギャップがでかいのだとよく言われます。国民党は開発独裁をする前は、かなり厳しい統制をおこないましたし、開発独裁下であってもかなり人民に対する締め付けは強く、日本の皇民化時代のほうがずっと良かったと評する人が多いです。今でも日本語を話せるご高齢なかたが多いです(日本統治下において日本語の勉強が義務化されたため)。

開発独裁政権を経て、民主化され、でもでもルーツは中華民族ですから、中華人民共和国(中国共産党による国≒毛沢東の創始した共産主義政党)はいわゆる「ひとつの中国」を掲げて、今でも、ミサイルレーダを台湾本土に照射し続けているとまでいわれます。軍事バランスを保つためアメリカが軍備を台湾に提供することも頻繁にあります。

有名な事件は「台湾海峡危機」ですね。中国が李登輝台湾独立派に反対してミサイルを台湾近海に撃ってきたとき、アメリカは空母を派遣した、というのが通説ですが、実情は複雑で、よくよく判断しないと東アジアの情勢がどうなっているのかについては。判断つきません。そういうわけですから、かなり状況は混迷を極め、このあたりの専門家も日中台それぞれに多数いるでしょうね。

marikoi

ここの主筆・共同管理人。ぶっちゃけ狂人。

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