哲学者・数学者偉人列伝その17「ジョン・D・カーマック(John D. Carmack)」

現存する世界で最高峰のプログラマでもあるジョン・カーマック(John D. Carmack)は、E3でマイクロソフトのコンベンションに登壇している。彼は実は大学は出ておらず、また初等教育学校に入るのはAppleコンピューターを盗むためだったと小さい頃はかなり悪童であった。精神鑑定を受けさせられたこともあるらしい。ミズーリ州カンザス市立大学出身だが就職前に2セメスターを通っただけでつまらない大学授業には飽き飽きしていた。

こういう歴史において重要なのは情報関連の学識者やカーマックのような専門家はいまだ若い世代であり、インタビューが容易であることが挙げられる。そのため情報学やゲーム史に基づいた資料制作が極めて正確にできるのだ。この世界では古参で知られる、カーマックでさえいまだ40歳を超えた程度である。高齢ではないため、活動にも旺盛だし、実務家としてのレベルも維持できる。もともとカーマックの親はテレビ関連の事業に関係していて、エリート的な官僚主義家庭で自由に教育されたらしい節がある。

カーマックはプログラマとしても天才として知られている。今ある有力な3D技術・CG技法はシャドウアルゴリズムや様々な貢献の面でその最先端を構築したのはカーマックのプログラマとしての天才さがあってこそである。これは「カーマックのリバース技術(Carmack’s Reverse)」として多くの人に知られている。功績は陰影アルゴリズムだけに限らない。横スクロール画面のグラフィック調整技術や、質感技術やバイナリ的CG構築にオリジナルではないものの、実装面で多大なる貢献がある。

いわずもがなid Softwareの共同設立者であり、現段階でオキュラスVRの最高技術責任者(CTO)も務めるほか、宇宙旅行事業にも積極的に投資している。カーマック自身はアルマジロエアスペース社の出資者として、ゲーム関連技術に限らず、最先端技術を扱う経営にまで彼の手は及んでいる。

カーマックは技術のオープンソース化のアドボケイト=提唱者(advocate)であり、積極的にこれまで技術の発達に貢献してきた以外にもその汎用化にも最善を尽くしてきた。Steam Machineに関連することになったのもこれがらみらしい。生前のジョブズ(アップル生みの親)とも交友があり、ジョブズがマックコンベンションの延期をカーマックのために提案したほどという。本家スラドやツイッターでの活動にも精力的であって、欧米の技術ゲームシーンの有力な情報提供者として見られている。

カーマックは徹底した無神論者であって、ピザを誰よりも愛して食す人物である。今では、子供二人を持ついい父親。どうやらピザ好きが功を奏して(?)、idにいるうちはずっとピザ中毒者でありそのピザ配達担当者も15年間変わっていないというトンデモ話も持っている。ファンとしては、食生活にも気を使ってもらいたいものだが…。

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