連載たまにはゲームでも:「Mother Russia Bleeds」PS4でもリリース決定

ベルトスクロール系のアクションゲームの模範といえば、鉄板で日本発の「ファイナルファイト」だが、欧米もやはり負けてない。Steamに颯爽と登場するやいなや、人気の新作で一位独占、250のレビューの中で”非常に好評”を得てPS4リリースも決定(海外で)しているというベルトスクロールの新時代を切り開いた一作がこの「Mother Russia Bleeds」だ。

アクションは極めて簡単。パンチやキック、ダッシュに投げ、ウェポン要素とファイナルファイトのコピー的なシステムが光るが、独自のイメージセンスそのものはやはり欧米発ゲームとしてオリジナリティが健在。様々なボタンの組み合わせによりゴアが発生するというおもしろおかしく、それらを暗陰としたイメージで描き出したのが本作だ。私ははじめの一面までプレイしたが、今作のこだわりはファイナルファイトに負けてない。はじめにイントロが入ってそこからチャプターしてくれるので、操作に困ることはないだろう。ただ、パッドは事実上必須だ。

まず、絶妙なタイミングでボタンを押さないとうまく相手を牛耳れないというのが今作のすごさ。本家ファイナルファイトでは多くの場合、コーディ・ハガーのジャブはめ・ブローはめというものが大きなウェイトを占めていたが、このMRBではまったくこの戦術が功を奏しないように設定されている。うまく作りこまれているので、単純にごり押しでは勝てないし、またある程度の”軽めの工夫”をしただけではまったく相手に通用しない。それだけゲーミングのセンスが求められているのである。例えば、ブローを繰り出した後、投げに移ろうとしても相手が倒れた状態ではゴアが入ってしまうので、工夫がなければさらなるコンボは見込めない。

うまく格ゲーのような要素をベルトスクロールに埋め込んだ本作は1980年代のソビエトロシアが舞台。ドラッグがはびこるロシアマフィアの中でストリートファイトを繰り広げるというある種の狂気や幻覚をテーマに据えたタイトルだという。グラフィックも素晴らしく、ゾンビ・人物・特殊部隊・ボスのクリーチャーと飽きさせない多くのドット的工夫がある。なぜ、これを日本のゲームメーカが作れんようになったんじゃ…。ノーマル難易度でもかなり難しい本作はおそらくハードコアモードにすると鬼畜難易度になるだろうな。サバイバルモードでは延々と続くギャンガーたちをなぎ倒してスコアを競うということもできるし、ツーマンセルで戦略を練って共闘していくということも可能。残念ながら、ローカルプレイにしか対応していないが、ひとりでも十分遊びつくせる。

イメージ的には「ホットラインマイアミ」の世界観をもっともっと工夫を凝らして拡張していったような感触を受けるし、デヴェロッパもまたそれを認めているらしい。より多くのセールスを見込めるためにXB1でのリリースはキャンセルされたというが、本家のファイナルファイトの正統的進化版といって差し支えないだろう。数人のヒーロー(?)のなかからいくつかのスキルを織り交ぜてあなただけのファイティングイメージを作れ!電子ドラッグ風の独特なリプレイ中毒性も高い。私は新時代のインディーゲーとして高く評価する。

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