子供のための文化思想論説:ライブチケット高額転売にみる”作品還元主義”

若いみなさんも有名なアーティストをご存知だと思います。アーティスト(artist)というのは、本来は芸術家という意味ですが、日本では音楽関係者に多い気がします。それはその通りで、どう考えてもアーティストというのは直訳では”芸術家”ですが、日本では特に音楽関係者のことを意味することが圧倒的に多いです。原語との意味合いをしっかりと考えることもときとして重要です。さて、みなさんはアニメや映画、名シーンなどをYouTubeで見たり共有したりするでしょうか?最近似たようなことで問題視されているのが高額チケット転売サイトです。

これには実は大きな産業の流れがあるということをみなさんには知ってほしいと思います。アーティストのライブチケット転売には賛同できないひとは多いです。このようにそうそうたる音楽関係者が総じて総スカンしているというのが現状です。真っ向勝負で違法”的”業者を批判しているわけですし、それは音楽に生でふれたい人々にとっては害悪でしかないので、当たり前のことです。ですが、ここで止まらずにもっとこの問題を深く考えましょう。

今、世界では大きく産業構造全体が音楽も含めた情報財産としても変わろうとしています。音楽もmp3やより高度な圧縮技術で圧縮されたファイルoggでデジタル配信したりするところも出てきたりしています。しかもこの場合多くが、違法ではない方法で定額のサービスでAmazonやGoogleなどが配信に躍起になってきていますよね。これはアーティストとしては喜ばしいことで、いいもの(音楽など)を作るアーティストにはきちんとした正式なライセンスの下で購買しようという試みであるからです。要するに作者に対するリスペクトとして「しっかりとお代金を払いますよ。大丈夫ですよ、今度もまたいいもの作ってね!」…というメッセージ(作者にマージンをしっかりと還元する主義)なわけです。

Win95からCD/DVD/ブルーレイに至るまで情報財は大きく変容してきましたが、ここにきて完全にデジタルになる流れは止められないともいわれています。みなさんもアルバイトなどで稼いだお金と同じようにアーティストもまた同じ気持ちで働いています。だからあなたは正式なライセンスの下で、作者や表現自体にしっかりとリスペクトしながら、財産の形状変化と接しなければなりません。もっともその基準は昨今では不明確になりつつあるのも事実ですが…(想像的な同人活動等)。

最近新しい着想があるのはクラウドファンディングです。これはキックスターターなどが当てはまって、キャンプファイヤーなど日本独自のクラウドファンディングに成長もあります。これこれに賛同するので、お金を集めて、ユーザと一緒になにか作りましょう!というのがクラウドファンディングの特徴です。あとはグルーポンみたいな着想もありますね。

いろいろと制度が立って変わって、その変化には目覚ましいものがありますが、時代の波にうまく合わせて制度設計をしなければならない時期に来ています。それはリバタリアニズム的におこなわれるべきだと私は思います。西田幾多郎もいうように、このように実は、自由自由といっても、自由主義というものは責任主義と表裏一体なわけです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA