哲学者・数学者偉人列伝その21「コードウェイナー・スミス(Cordwainer Smith)」

コードウェイナー・スミス(Cordwainer Smith)とはジョンズ・ホプキンス大学アジア政策論の教授であったポール・ラインバーガーの筆名である。生前はこのことを明かさずに謎な人物であることでSF界で有名であった。いわゆる覆面作家の代表例としても知られる人物である。スミスは生前は決して執筆担当者以外はこのことを明かさないでほしいと頼んでいたに違いなく、またそれゆえ噂が噂を呼び、彼の正体がだれなのか?ということはこの界隈ではとても有名だった。

スミスは母校で20歳代前半にして博士号をとった俊才である。幼少期から父親の仕事の都合上、アジア諸国をはじめとして、世界各国を飛び回っており、そのため語学に堪能であった。また、博士号取得後、大学教授となるが、軍部のコミッショナーのような幹部の立場もまた過去に持ち合わせていた、多彩な人物である。実はスミスもといラインバーガーは極東安全保障の世界的権威であり、その想像力が作品を書くにあてられたといわれる。彼の小説には彼の思想が実際にじみ出ていることも多い。

彼の業績に表れるように覆面作家として完璧に成功した稀有な例であり、晩年までその保身に成功した。代表作に「ノーストリリア」「人類補完機構」シリーズ「スズダル中佐の犯罪と栄光」「狐と竜のゲーム」など。日本ではいわゆる萌えブームの先駆けといわれることも多く、特に猫耳ムスメの原点としてもマニアの中で広く知られている。国内からは短編の名手といわれることも多いが、長編小説でも萌え・かわいいなどを象徴にした先駆的でいて堅実な作品も多く書いた。

特にエヴァンゲリオンのストーリーに影響を与えた「人類補完機構」シリーズでは、いわゆるスターシステムと現代でいわれる特徴性のある共通設定の世界をベースにしていて、そこから多くのSF傑作作品を生み出した。SF作家としてアイデアが豊富であり、象徴主義を持ち込んで特徴的な平文式の文体作品を多く描いた。「中佐~」では天才的なストーリーセンスをいかんなく発揮しており、これがスミス作品の中での最高傑作といわれることも多い。

ちなみに、ジョンズ・ホプキンス大学はアメリカ合衆国を代表する最高学府であり、特に医学のレベルは全世界でも屈指のレベルを誇るとされ、また、人文科学や安全保障分野でも多くの著名人を輩出しており、どの分野をとっても世界で一流の人材を育てる”最強学府”として名高い。よく極東の安全保障ニュースで情報提供をメディアにして、安全保障分析および軍事分析などをしているのがこの大学である。スミス(ラインバーガー)はそういう意味でも自然な存在であった。

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