エンタメ評論:宇多田ヒカルはなぜ天才と呼ばれるのか?

今、サントリー天然水のCMで使われていた曲聞いていて思ったことです。現代音楽で宇多田はなぜこれほど称賛されるのだろうか?ということです。まず技術力、作詞作曲編曲が若くしてできた。絶対音感があるかどうかはわかりませんが(本人は否定している)、未成年の時から編曲もできて、しかも品質とか音の配置がまぎれもなく、天才そのものだったということはよく言われます。ちなみに学業のほうも天才的で何度も飛び級していると聞きます。やはりインターナショナルスクールでの学力とか基礎的な勉強態度に音楽に通じる貢献される力をお持ちなんだと思う。それをリズム&ブルース(R&B)の力を借用したうえで描いている。で、それでいてR&Bだのみではない。曲に明らかに多様性がありますね。

次にテーマ性。読書家であるらしく、実存主義や生死の境目というものを特有の印象論的な解釈でもってしてつないで見せた曲も多い。単純に愛や思いを語るだけではなく、かなりの理論が下敷きになっていて、そこが魅力的なところだと思う。アニメーションやゲームのファンで、「意識」というものも重要な理論のうちのひとつになっている。整理されたような読書感覚が音楽の背後に揺らめいていて、それが思春期特有の動きが誰にでも通じるような力を通して天才性が生まれている。テトリスファンというのにもなんらかのつなぎがあると考えます。

最後に機材への潜在的こだわりとか音楽に対する姿勢というのも重要ではないでしょうか?KORGのTRITONを使っているというのはすごいことだと思うんですよ。これはKORG史上のみならず世界歴代最高のシンセサイザーと呼ばれて久しいことはみなさんもご存じだと思います。これは本当に驚きました。daiもこのTRITONにこだわりがありますし、これだけでシンセは十分だとまでいわれることがある。私はTRINITYを使っていた時期ありますが、この後継機種であるTRITONを音源にしてもう作ってしまう、曲先で。しかもループとか曲に対するインスピレーションがドラム的リズムの中から生まれる。今作の「道」ではパーカッションのリズムがすごく彼女の曲と融合している。歌詞のつめ込み方もすごすぎる…。あれじゃないすかね、ジブリの中の人が「どこかに線があるんですがねぇ…」っていうのと同じ。要するに閃きの時点でもう天才的。ファーストインプレッション。

付記しておくと生まれの経緯もその範疇に入ると思います。音楽プロデューサである父と藤恵子さんの間に生まれた方。つまり注目される理由ってのが年齢の範囲を超えて、確かにある。要するに年代を超えて、着目されるような意味合いが生まれの段階経歴からあるという説はいつでも言われていますね。韓国系のかたには才能あるかた多いです。

というわけで天才はやはり天才だった(笑)というのが結論かな。

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