特集記事:「トランスフォーマー」―世界に通用する和製玩具ブランド

「トランスフォーマー」というのはタカラトミーが北米で発売した変形ロボットおもちゃのシリーズのことです。和製のおもちゃもといすべての「トランスフォーマー」シリーズについてすべていえることですが、from Japanの製品がここまで大ヒットするというのは非常に珍しいことです。今、タカラトミーがベイブレードなどで攻勢に出ていて、かなり成功しているのですが、これはゲームのエンターテインメントの性質に対抗出来ていて、同じ子供用の遊びを取り扱う会社の中でもとてつもなく特徴的な点だと思います。

そもそもおもちゃ業界というのは最近はデジタルゲームの台頭もあってか、かなり苦境に立たされています。肝心のゲーム企業でも困っているところがあるというのですから、それ以前の時代の子供の遊びであるおもちゃという製品市場が小さくなっていくというのもうなづける話です。例えばプラモデル、以前は専門誌などが活発でしたが、ホビージャパンを除いて、すべてが廃刊になっていったと思います。おそらくディアゴスティーニなど雑誌他社もかなり苦しいのではないでしょうか?

何はともあれ、トランスフォーマシリーズは、大成功していて、今映画のほうがむしろ日本人にとっては興味理解が深いとも思われます。重ねて言いますが、驚くべきことにこのシリーズはタカラトミーが作った北米向けの製品です。だから、北米で大ヒットしてから、日本に逆輸入されて、日本でも有名になりました。しかし大本は和製おもちゃですから、映画が先にあったわけではありません。このあたりを勘違いしていて、アメリカの映画もしくはアメリカのおもちゃだと思い込んでいるかたが多いと思われます。それは間違いです。

シリーズ展開としては肝心の中軸にあるおもちゃだけではなく、メディアミックス的に大きく派生して大成功しています。マンガ・アニメーション・実写映画(たぶんここからトランスフォーマに魅せられた日本人が多いと思う…)そして肝心のデジタルゲームまで広がって、シリーズはどの分野でもたいてい大きく受け入れられています(若干デジタルゲーム版が賛否両論になっているけど)。汎用性が極めて高かったんですね。

このタイプの製品にしては、とても特異です。日本からの製品が世界的に大ヒットし続けることはとてつもなく珍しいことで、昨今のゲーム事業とかで日本が後塵を拝していることは有名な中、このシリーズは世界的な変形ロボットものとしての評価が高く、コンスタントに長期的にも、グローバル環境で大成功している作品です。日本のメディアミックス事業は自然発生的になったものではなく、パチスロに応用されたり、いわゆる経営多角化の失敗というものが大きく取り上げられるところですから、こういうグローバル市場で成功するタイトルは貴重なんですね。

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