連載たまにはゲームでも:「Battlerite」―MOBA一辺倒のゲーム市場にドロップキックをかませられる革命作

今作が革命的なのはオリジナリティを追及した先に古典的なゲーム性があることに他ならない。私もこのデヴェロッパStunlock Studiosの作品には実は期待していたが、やはり期待の目は裏切られなかった。「Battlerite」は今後数年間にわたりF2Pの土俵を席巻するだろう。

特徴的なのは、二次元のクオータービューでの戦闘に特化した、ハック&スラッシュでもなく、MOBAでもないゲーム性。このご時世懸念されるのは、3DのFPSゲームに似たようなものがいっぱい出てきているほか、カードゲームでもブリザードのHSを真似た某ゲームをはじめとして”コピー品”が多く市場に出回っていることである。要するにゲームシステムに酷似性ばかり見受けられてなんの新規性もないゲームがF2Pも含めて頑として多くあるということだ。

そんな中で本作は新軌道を見事に描いていてみせている。ハクスラ風のいくつかのキーセンテンスを覚えれば、誰でも戦えて、強い戦略性よりかはアクションセンス、立ち回りの軽快さで挽回でき、初心者でもある程度の戦績は残せる。俯瞰的なゲームラインがゲームの大局をみれるようにデザインされている中で、アクションシューティングとMeleeアクションに特化して、MOBAから無駄な要素をすべて削ってきたのだ。同社が「Bloodline Champions」の運営で培ってきたノウハウをふんだんに盛り込んでいる点は素直に評価できる。

MOBAといえば、多くのゲームのようにテレポーティングとスキルの購入システムが主だったものだが、本作ではそれめんどっちいゲームシステムはまったく見受けられない。あくまで2Dの土俵で3Dのモデリングキャラクターが躍動し、それらが高度な古典的なアクションシューティングになっているということ。マウスポインティングとMOBAゆずりのキー配置だけで、2vs2もしくは3vs3の対人戦のアタッキング戦術が主軸に据えられている。攻撃vs攻撃の2Dアクションだが、その精神性は古き良き時代の全方位シューティングに似ている。

8方向の移動とアクションボタン、およびマウスエイミングだけで、戦う2Dオンラインアタッキングシューである本作は、なんといっても無駄がなく、それでいて競技性が高く、しかも自然発生的なコミュニケーションのみで高度なアクション主軸のストラテジーが実践できる。Steamでの早期アクセスを経てF2Pになる予定の本作は、MOBA一辺倒のPCゲームシーンにドロップキックをかましてくれるe-Sportsに特化した革命作になるだろう。

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