子供のための文化思想論説:THE・日本特有の岩盤規制―ミクロとマクロの関係

みなさんはマクロとミクロという言葉をなんとなくでも聞いたことがあると思います。特に生物学などでミクロ生物学とかそういう言葉を聞いたことがあるでしょう。これは実は、「極小的」という意味なのです。生物学はもともと博物館学とかと結びつきが強く、この場合ミクロ生物学とは違うことを表しています。要するに博物館学などはどっちかというとマクロということなのです。マクロというのは「巨視的」ということを言います。

ミクロというのは「極小」すなわち小さい面を見ていくことを言います。それに対して、マクロというのは「巨視」すなわち大きな面でものごとを見ていくことを言います。だからミクロとマクロは対義語でもあります。ミクロ生物学というと分子生物学のことを主に言いますね。顕微鏡やピペットを使ったりタンパク質を扱って、いろんな発見をしたいという意図がミクロ生物学の現在の主流であり、また今流行している生物学全体の流派です。他の分野でもこういうことはいえるでしょう。それが経済学でも言えます。

ミクロ経済学というと、経済の小さな場面場面のことを切り取って、例えば消費行動などや契約理論などを表します。それに対して、マクロ経済学というと、経済の大きい場面、例えば、自由経済とか社会経済とかそういう大局的見地のことを言います。ではなぜ私はこのような記事をみなさんに書いているのでしょうか?それは実はきっかけがあります。テレビで放送していた番組があることでそれを録画したんですが、それをPCで再生しようとするとCPRMという日本特有の著作保護機能が働いてやはりこれを解除すると法律に触れる。だから合法的に対応しているサイバーリンクの定額制プログラムに加入して、番組見て感動して泣いています(笑)。これは著作の保護の理論ですから、マクロ経済的にみるのは間違いで、ミクロ経済学について分析できますね。

このあたりの規制については経済学者の池田信夫が専門にしている経済学の分野でもあります。池田先生の著作の大本は著作とかの規制がらみの批判論ですので、それが評価されて国際大学の教授職にまで就いたわけです。ここではそれは本質的問題ではありませんが、とにもかくにも経済学の身近なところで働く理論を分析することがミクロ経済学のことなわけです。これに対してワルラス・マルクス・シュンペーターとかいろいろあるので、彼ら大学者の言っていることはマクロ経済学の近い意味です。そういうことでミクロ経済学は実は規制とか反規制とかそういうこととも強く結びつき、池田先生がこういうことを言うのには彼の経済学の流派、ミクロな視点からの経済学ということが強く作用していると思います。

ちなみに見ていたのは中京テレビのトリーチャー・コリンズ症候群(顔の骨がうまく形成されない5万人にひとりの希少症候群)の女性の特集をしていてくれたのです。こういう番組は素晴らしいですね。きっとみんなが勇気を持てば世の中の差別はなくなるはずです。それを伝えるべきであれば、おそらくこういう規制は取っ払ってガンガンネットで配信してほしい。ちょっとこじつけたのですが、きっかけということはそういうことでした。池田先生はこれを「岩盤規制」として撤廃するべきものだと主張していますが、実はTPPの経済圏でも著作については米国が譲らないので、その内部に矛盾はあります。ですが、池田はこのTPPの著作強化条項にだけは強硬に反対してくれているので、そういった”からみ”はきちんとおさえたうえで、未来の規制制度のありかたをみんなで考えていきましょう。

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