連載これなら役立つ鉄板ソフト&アプリ:クラウドファンドや寄付金を募ってもいいのでないか?―「SAI2」リリースへ開発継続

SAIの新規開発版”2″のアルファ版がとうとうリリースされた。pener(https://twitter.com/pener)が伝えるところによれば、ビュー切り替えの劣化があるとのこと。これからの改善とバージョンアップに期待される。今回は、あくまでアルファ版のリリースであるから、コアで詳しいユーザにとっては朗報だが、バグが含まれるなど懸念もあるので、コア層以外は使わないことを開発元も推奨している。

もともと2013年にすでに試用的に”2″は作られており、今回のアルファ版リリースは実は「布石」。今後数ヶ月にわたり、開発を続けると開発元SYSTEMAXは「ペイントツールSAI開発室」(http://systemax.jp/ja/sai/devdept.html)にて述べている。SAIは、過去のSYSTEMAXの考えによればバージョン1をそのまま無料でアップデートしていくとのことだったが、実は続作の”2″は新規サービスとして作られている。この言葉の齟齬を克服するために「開発室」では、”2″は1のユーザに無償アップデートされる旨が伝えられている。この言葉はかなりソフトウェア会社としては、革新的で伝統に沿わない(たとえばOSの販売手法などとはまったく違い、明らかに経済的利益にはそぐわない方針だ)ものだが、安価に事実上のデファクトスタンダードの主線描画ソフトが手に入るとだけあって、この方針はユーザサービス満載の同社の方針として歓迎される。

SAIは、1996年の初期の太古のソフト「彩」が大本。その後バージョンアップを重ねてきて、2008年に正式有料化されて製品版としてリリースされた経緯がある。2010年ごろから頻繁にOS対応のアップデートが行われていき、Windows7にまで対応していって、ユーザの囲い込みに見事に成功した。権利関係のからみもゆるくすることでその勢力は拡大してきたが、SYSTEMAXとしては、「機能実装のコストが限界に達した(同ページより)」とのことだ。これまで革新的に描画ソフトウェアをつくり、また現代の芸術表現そのものに貢献してきた経緯からすれば、ユーザは開発資金を追加供給できるようなシステムにしてもまったく問題はないのではないだろうか?はやりのクラウドファンディングやドネーションなどソリューションはいくらでも考えられる。―それでも信念を貫くSAIのユーザに対する態度はやはり偉大だ…。

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