NARUTO(ナルト)SS:砂の守鶴の誕生


キャラクターの孵化期抽象性発生に基づく守鶴の砂たる幻想的イメージ

「守鶴」は目覚めると自分自身が運命で持ってして生まれてきたことを知っていた。ただ単純に自分は砂の神であり、砂の化身であるということ。多重尾を備える神々たちの仲間だということも。自分自身はその筆頭である「一尾」だ。自分自身の力が内からぶつぶつと強く湧き出てくることを実感しながら、今、私である守鶴が胎動を始めたのだ。

はじめは意識は混沌としていた。意識の内濁のなかで自分が生き絶え絶えになっていたのである。ただ、そのうちみなぎる力と精神の高邁と高揚が意識をつくり上げてきた。力があふれ出てきて、自分自身の存在がその力によりみるみるうちに世界のチャクラの構成に強く影響しはじめ、まただれかおぼろげな少年とひき合う運命が感じられたのだ。

最初自分が幼少であり意識が混濁し、はっきりしなかったイメージと、彼すなわち、自分の自我を取り繕うイメージの中での少年の存在理由がだんだんと繋ぎ合わさってきた。ここで彼の意思を見るまでは行かなくとも、チャクラの粘性がだんだんとはっきりしていくうちに、明確にチャクラの存在が特定の人物とコネクトするのが実感できたのだ。

そう、自分は「守鶴」だ。砂で塗り固められた壁のように、相手にたちほどこる最強の「一尾」なのだ。力を溜め、それを発散させることで自分は力を契約の証として、この世に自分たちの偉大さを、彼とともに示さねばならない。チャクラによる力がこの世と自分、それともう一人の彼とを結びつける重要な要素だ。自分が憑依するであろう運命はもう見えていた。

そして、彼が自分自身との契約の証として精神的に代償を得ることも自分では気が付いていた。ただただ、今、自分の鳴動がこの世のチャクラのありかたに強く影響していることを知っていた。パワーがみなぎっていくのと同時に闘いに、強さを示すことが自分の意義だと潜在的に気が付いていたのだ。

今、胎動を始めた「一尾」はそう思うとまた孵化のための力を溜めつつ深い眠りに付いた。いまだ、この時点では、「守鶴」と少年を結び付ける要因になるであろう、未来の、もうひとりの「運命の子」の存在にはまったく得てして気が付かなかったのだが…。

※二次創作者の許可のもとの転載記事です。

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