リトルバスターズSS:真人と謙吾…絆が力

 

 

 


幻影を追っていた…俺は当時そうだった。孤独でつらくて苦しくて、でも俺を支えてくれる人々がいるってことを忘れたことはない。誰のことも信じられなくなっていた俺の本心を覚めさせてくれたのは彼だった。最強の存在に憧れ、喧嘩っ早くて、それでも俺は俺でいられた。彼が…また、あいつがいたからだ。あいつが問いかけたこと、小さいころあいつと始めてであったとき、単純なひとことが思い出される。「おまえ名前なんていうんだ?」俺は答えた。「真人…」

「おまえ、なんでそんなにがんばってんだよ」「馬鹿でよ…おれは馬鹿でそれでいて強くて…でも馬鹿じゃなくなっちまったらおれのとりえがないじゃないかよ…」「おまえ、ポスト抱えて殴りあうなんて馬鹿そのものだぜ」あいつは続けた。「おまえと俺はもう友達だ、これからは楽しいことばかりが待っているんだぜ!だからもう今日は休んでろ…」あいつの言うとおりだ。馬鹿になって騒いで…それがリトルバスターズの出発だった。

剣道に打ち込み、それにすべてをかけていた俺にとってあいつの存在は羨望すべきものだった。自由そのものだった。野球場で鈴のストレートの浮き球を空振りしたときから、すべては始まった。おれにとって人生はばかばかしいものであっていいのだった。「何で泣いてるの?」―おれは馬鹿になって、みんな一緒に遊びたかったんだ…。

強靭な肉体と精神を剣道のため、親父に叩き込まれた信念のためにあった…だが、すべてがそのためにあったのではなかった。すべては、すべては馬鹿になってみんなと一緒に遊びたかっただけなんだ。それを思い出させてくれたのはあいつだった。おれはあいつらが好きだ。あいつらも俺のことが好きなんだ…。ただ、仲間のために絆がためにそう思う。

いつでも俺たちは魂の奥底でつながっている。つらいとき、苦しいときがあっても、いつでも俺たちはチームで馬鹿で楽しいことばかりやっていた思い出でつながっている。それが「リトルバスターズ」だったんだ。胸を張って生きられないと感じる今があると、いつでもチームのみんなの仲間の姿が思い浮かぶ。それだけで、みんなが救われる。彼(理樹)とあいつ(恭介)の背中が頭をよぎる…。みんなで見上げた青空が…今よみがえる…。

偉大なアニメだったわ…。あれがなかったらと思うと苦しい気分になる。葉鍵は抽象的なゲームストーリーが批判されること多いけど、一貫して人間性をつむぎ続けるのはすごいことだと思うよ。ぶっちゃけOVAはいらんが、本編とリフレインは本当にすばらしかった。あれこそアニメだなと今思うよ…。

marikoi

ここの主筆・共同管理人。ぶっちゃけ狂人。

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