特集記事:UWPはゲーム機を超えるか?―MSの考える新時代

In an interview with WSJ’s Kevin Delaney, Groupon and LinkedIn investor Marc Andreessen insists that the recent popularity of tech companies does not constitute a bubble. He also stressed that both Apple and Google are undervalued and that “the market doesn’t like tech.”

http://www.wsj.com/video/groupon-investor-marc-andreessen-no-tech-bubble/275ED9C5-2BCA-4BFD-9FBA-97BCEF0D48F7.htmlより引用

AUTOMATONが伝えるところによれば(http://jp.automaton.am/articles/newsjp/microsoft-started-to-make-universal-windows-platform-games/)やはり、MSの考えていることはひとつだけらしい。それが彼らゲームジャーナリストも伝える「UWP構想」だ。これはゲームを単純な一ツールを考えずに、多くの民間技術を盛り込んだことで、PCとXBの垣根を越えさせて動作する、エミュレーターのようなものの拡大版としてとらえるのが正しい。

ゲームはゲーム単一で動作するものではない。NVIDIAがGeforce NowをPCでも(http://www.geforce.com/geforce-now)稼動させたり、本家MSがAzure(https://azure.microsoft.com/ja-jp/)などの機械学習システムを構築したり、クラウドゲーミングにそれらが応用されたりすること、Havok(https://www.havok.com/)の買収も含めて、事態は自明といって良いだろう。彼らはどこにでも普遍的に動作する、ハードウェアとソフトウェアを超越する”ユビキタスのもの”を作るつもりである。ハードの世代交代などは関係なく、ある種の永久機関を実現するつもりだ。家にXBがあればソフトウェアに界面的に接するわれら消費層としてはそれひとつで穏便に済む…これがUWPの本質だ。

従来世代交代してきた現実的ハードウェアは、次世代では未来的なハードウェアになる。それゆえにMSは壮大な実験をしようとしている。MSが国内でのXB1販売台数にこだわらないのも大きな特徴といって良いだろう。彼らはCS機とPCとの垣根をとっぱらい(ゲームだけではなくアプリやそのほかのソフトウェア、例えばOfficeも含めてのこと)、なんにでも機能するオルタナティブなき、ハード建造の方法論を探っている。スコルピオ(https://www.microsoftstore.com/store/msusa/en_US/pdp/Project-Scorpio/productID.5075863100?icid=ProjectScorpio_searchredirect_ProjectScorpioPDP_022417)はそのための先端ハードである。確かに状況は楽観だけとできないが、事実と新技術の創造によって彼らの事業構造はしっかりとしているのだ。端的にはしょって例を挙げようか。

・マウスやキーボードでの操作をCSとPCでの対応環境において等しく整える
・買収とクラウドゲーミングの技術をソフトウェアから再考する
・Officeなどの従来製品も盛り込んでハードにこだわらずサブスクリプション提供する
・CSとPCで共有性のあるゲームリリースを実現している
・SteamのようなPCオンリー系とも手を組んで段階的に垣根をなくす
・MSは国内では販売不振のXB1を日本で撤退させない
・Googleが持ち主会社であるYouTubeアプリはXB1にきちんとサポートさせている

要するに「競合相手と競合するだけでは現状以上のパイは望めない」のだ。それはGoogleとMSの犬猿の仲であっても同じであり、Appleの製品を見てもそれは同様だ。実はAppleはこの時点では先んじていて、UNIX系の技術でウォズニアックが構築したMac製品はひとつ時代先を行っていた。ここにはネットワークのライブラリにすぐに接続できて、それが実学に機能するハードがジョブズの遺産となって残っている。だから、昨今では自然科学系の基礎のデータ研究ではMacが使われることも多い(ついでに言及しておくと、データサイエンス統計学系の意思決定が学生の間で流行ったり、ネットワーク分析を主題にしている俺もつぶしが利くのは、DB論も含めてこの分野だからこそだ)。

すべてはイノベーションの経営学が統一するハードウェアのことであって、それはソフトウェアである情報財でも同じこと、それをMSは事物をものごとから脱却させる過程において解決するつもりだろう。ここまでいくとやはり財産の形状にこだわることがないということがようようわかる。要するに「物財と情報財とサービスの垣根は越えてすべてが統一される」わけであり、従来のように財産の形によらずに設定できる”新時代の財産”をMSは作ろうとしているのだ。例えば、レゴの経営はそれをまさしく体現している。彼らはMITと組んでのマインドストームで、それを教育という人類史上始まっての最強のツールに応用しようとしている。ここまでいけばアンドリーセンがソフトウェアが世界を喰うと表現する(https://www.wsj.com/articles/SB10001424053111903480904576512250915629460)理由も納得行くし、ソフトウェア産業やハリウッド型エンターテインメント産業が国境や国籍にこだわらないのにはしっかりと裏づけされた理由がある。彼らがトランプに反発するのには合点がいく論理がある。

世界は平坦になり、そこに国境はない。それが、パトリ・フリードマンのいう洋上国家(http://sutebuu.blogspot.jp/2011/02/blog-post_27.html)であり、または池田信夫が言う企業的都市国家(http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51886418.html)である。そこには物体から脱却したSF的な抽象概念があるだけである。―「ゲームツールを侮るなかれ」プロゲーマーの中には軍の支援も受けて、実兵になったものもいる。これは実は時代の先端がSF的に発展していることの証明だ。フリードマンがかつて述べた「民営化の究極形」がここにある。ただそれが正しいのかどうかを判断するのは我々であって、また我々が選ぶ政治的な統治者である。ブルームバーグはGoogleがボストン・ダイナミクスの売却を考えていることをここで伝えている(https://www.bloomberg.com/news/articles/2016-03-17/google-is-said-to-put-boston-dynamics-robotics-unit-up-for-sale)。その売却先はトヨタまたはAmazonだとGIGAZINEは伝える(http://gigazine.net/news/20160318-google-to-sell-boston-dynamics/)。なんにせよどう考えたって、みんなが望むように平和的に理想は行われるべきである。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA