サルでもわかるゲームレビュー:「Shantae:Half-Genie Hero」WayFoward最新作徹底レポート

ジーニー族と人間とのハーフの娘、シャンティの冒険活劇を描くアメリカカリフォルニア産のベルトスクロールアクションシリーズの最新作(Shantae:Half-Genie Hero)が今日(記事改定時点で昨年2016年12月20日)リリースされた(画像はWayFowardの公式ページhttps://wayforward.com/games/shantae-half-genie-hero/より引用)。開発に三年越しとのことで、待ちに待ったファンも多いだろうが、なぜかメジャーコンソールPS4での配信が遅れるという事態になっていて、XB1ユーザの私がプレイできたのでプレイレポートをさせていただく。

まず、このゲームの醍醐味はベルトスクロールアクションを欧米風にアレンジしたことにあるといっていいだろう。アメリカ人彼らなりのアクセントとして、本家2Dのこのシステムがお得意だった日本の技をうまくまとめてきたのである。マリオやゼルダ風の体裁のいいベルトスクロールシステムに独特のテンポ感覚をうまく巻き込み成功している。シリーズ中、超高精細になったグラフィックの進化も含めて最新作は屈指の傑作といっていいだろう。まず概要から読み取っていく。

WayFowardは今回、キャラクターなどプレイパターンごとに(DLCとしても)複数用意して、周回させていかせることでやりこみ系ロールプレイのような感覚をうまく織り込んできた。私はボスキャラクターを三つ倒した所でセーブしてみたが、この段階で、進行度は13パーセント。標準的なプレイでここまでたどるのに一時間かかったので、おそらく初クリアまでいくには十時間程度を要すると思われる。どうやら、二つ目のキャラクターは一回クリアすればアンロックされるらしい。キャラごとにどんなプレイスタイルがあっていくのかシステムとのマッチングの興味はこの段階から絶えないといっていいだろう。必然的に獲得する実績数も多くなり、本編以外の楽しみ方も充実しパワーアップしたわけだ。

今作の舞台の中軸となる都市がこのセントラルタウンのような360度の魚眼回転する構図の町である。シリーズ恒例の不完全なローカライズもいい味をだしている。イメージのようにシリーズ通じての魅力的なキャラクターが多くいて、「なんだこいつがキーマンか」というシーンも珍しくはない。中には、町のとある住民が「シャンティ新作はリマスターなのかリメイクなのかよくわからない」という発言まであり、なにやらボルヘスを思い起こさせるような語り口を垣間見ることもできる。セーブは頻繁に行われ、ステージでも町でもできるので、積極的に活用しよう。ステージから帰還することも特定のアイテム使用で可能になり、「攻略不可能パターンの問題」もしっかりと考慮に入れられたレベルデザインになっている。

この中心街ではアイテムショップ・空飛びのスカイの家・工場・ギャラリーなどがあり、そこに進行役となるキャラクターもいて、そのたびに町に舞い戻ったりキーマンに話しかけたりすることでストーリーは進む。特定のアイテムを手に入れたり、ゲーム進行のために必須な特殊アイテムまである。おなじみの風呂場での回復のほか、アイテムショップでの回復アイテム購入や特殊攻撃アイテムもあるほか、攻撃力・防御力UPのための装備品までをも手に入れることができる。残念ながら、装備してもグラフィックはかわらないが、ローディング中にスタイルのいい腰をふってインドダンスをするシャンティが見れれば、個人的にはそれで満足だ。相も変わらずシャンティのダンスはうまいし、主な攻撃方法となるポニーテールの威力も前作同様に抜群、といったところか。

おなじみスカイの飼っているバードに乗り世界中を旅できる。町にいるスカイに話しかければ準備OK、次のステージへと飛び立とう。ステージを進めていけば、到着地点はアンロックされていき、新しいスポットにいけるようになるし、これまでのスポットでもたどり着けなかったところにいくことができるようになっていく。これは主に「テラフォーメーションシステム」によるものであり、特殊な能力を持つ動物に変身できるシステムによってステージの新しい宝箱のある部屋などへ行くことができるようになるものだ。十字キーから簡単に呼び出せて、逐一ステージを進めていくことで変身システムの可能性がもっともっと奥深く見えてくるだろう。今回のゲームのミソがここにある。

「テラフォーメーション(変身)システム」は奇抜だが、ゲームバランスを崩すどころか、むしろこれがゲームシステムの安定化に寄与している。例えば、サルになれば垂直な壁を張り付くようにしてのぼれるようになり、カニになれば水中を探索できるし、ゾウになれば固い壁を打ち破ってレジェンドアイテムをとったりできる。なお、この変身システムはトレイラーで確認できるが、ストーリーを進行させるうえで間違いなく絶対に活用しなければならないシーンがあるので特徴をうまく把握したうえで、どんどん変身してステージギミックを乗り越えていこう。

前述したようにグラフィックが各段に進化し、絵に粗さがまったくみうけられない。Steamなどでの要求スペックはその分当然高くなっているが、ある程度良いマシンでプレイできれば問題ない。キャラクターの個性と統一感が一貫していて妙なデザインちきのキャラクターは皆無。欧米流の美麗なアレンジが効いて、好印象だ。風刺のような込み入ったギミックのステージも雑魚キャラもボス戦までも各段に進歩して帰ってきた。ロックマン風ぶら下がりリングの活用、点滅したり交錯して消えては現れる足場などが行く手を阻む。シャンティの類まれな身体能力でこれらを克服していくのだ。引用画像からきれいなカリグラフィーとともに達成感を味わうステージクリアシーンを掲載してみた。

序盤進めていくと、シャンティのライバルとなるキャラクターが出てきた。相当の自信家のようだが、彼女の正体、そしてストーリー冒頭にシャンティの夢に出てきた変身/テラフォームに隠された秘密は何だろうか?それを知るために乗り越えなければならない壁は多くある。

以上シャンティシリーズ新作の詳説レビューをしてみたが、間違いなく「買い」な「鉄板」タイトルである。メタスコアの動向が気にはなるが、Steam解禁まであと8時間ということで、なんとXB1が日本で一番早くプレイできるタイトルになってしまっている。PS4の配信が遅れるなど、どういう魂胆なのかは正直XB1ユーザの自分でもわからないのだが、太鼓判を押して推薦できるタイトルだ。シャンティの期待はやはり裏切られなかった。冒険できる世界をシャンティやその仲間と共にぜひ満喫しよう。ぜひ年末年始はシャンティ三昧で…。

※許可を得た上での改定記事です。

marikoi

ここの主筆・共同管理人。ぶっちゃけ狂人。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA