フィアドラSS:「羅都」

私がいじめられていた時、助けとなったのは兄の存在だった。
兄は言ってくれた。いつでも私の傍らに寄り添って。
「いいか、ティアラ。はじめから飛びたいと思って生まれてくる鳥はいないんだ」
私はきょとんとして兄に返す。「なんで?」
「それがあたりまえだからさ。はじめからできることはだれも望まないんだ…
兄は続ける。「だからな、何かを成し遂げたいと思ったら頑張るんだ。」
「頑張って頑張ってそれでもできないとき、兄さんのところへ来い。いいな?」
私は元気づけられて…涙をたぐりながらうなづいた!
「うん!」

翡翠の願いは、師匠の教えを受け継ぐことだ。羅都を離れたのはそのため。
真なる武道のあるべき姿を、世界の救済を経て、実現するため。
そんな武道のかたちを求める旅のさなか、ある出会いがあった。
その変な兄妹と出会ったのは翡翠にとっては純粋なショックだった。
彼彼女らの価値観は世界を救うどころか…、それらを超越したある種のジョークだったからだ。

その兄妹の妹の名”ティアラ・マウザー”と呼ぶ。
そしてその兄男の名”ディア・マウザー”と呼ぶ…。

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