マジで恋する書籍レビュー:【SE(システムエンジニア)】「なれる!SE」夏海【ブラック企業!?】


なんかPinterestの仕様が変わってて、うまく画像が張り付けられないんだが…絵師めっちゃ絵うまくなってるwwwてなわけで今回は久々の投稿になるが、アニメ化確実の秀作である「なれる!SE」をレビューする。ちょいネタバレすると15巻のうちで12が一番ストーリーの肝となっている。ここは、1~始めて話を追っていくか!

このラノベは元ブラックIT企業にSEとして勤めていた夏海氏の書いたライトノベルで、このあたりの経緯は1巻のあとがきにしっかりと書いてある。夏海氏がいかにして作家になったか(たしか初作は「ガーリーエアフォース」じゃなかったか?)、そしてさらにいかにしてSEラノベを描くようになったのかということが記されていて、大変興味深いあとがきである。なんでも氏としては、編集担当にブラック企業時代の勤務についてぐちっていたところ、「それラノベにしてみない?」といわれたことがきっかけで大成功しているシリーズだそうな。

主人公である工兵は御茶ノ水のブラック企業に入社し、社会人生活を送ることになるが、そこでの上長は室見というティーンに見える若い女性。入社早々徹夜残業を命じられ、退社を考えることになる工兵だが、ここは事務方のカモメの取り計らいで室見との仲裁相成り、退社はかろうじて免れる。この室見はブラックベンチャーIT企業の凄腕SEであり、ワーカーホリックでもある。ただ、室見には工兵や社員で共有できない隠すべき過去があった。と書けばこれで終わりであるw。だが、内容は現実に夏海が感じたこととか技術的な話題とかがあり、リアルに寄り添うような物語になっている。過去には、同じITラノベとしてW桜(桜庭嬢ではなく桜坂さんのほう)の一角の書いた「よくわかる現代魔法」がコードものとして一般的に知られていたぐらいで、リアルな話題はほとんどなかったのが現状。そこにパンチを持ってきたのがこのSEラノベだ。

例えば、第一巻ではLinuxの動作とかローダー(っていうんだっけ?)とかOSのコアなシステムな部分をリアルに書いていて、プロトコルの問題とかが工兵が考える場面もあり、現実離れしていない話題である。これまでのラノベは専門家になった”つもり”なブツが多かったのが実情であり、リアルな技術の話題を盛り込んだものは少なかった。ただ、ラノベにする以上オリジナルな部分があって、評価される登場人物や物語特有の構築センス求められるので、登場人物には色彩を加えているのが特徴だろう。だから、コンビネーションとしてリアルな話題とか技術経営(MOT)のありかた、あるいは激務の現状とかとのコントラストとして、ギャグタッチな人物模様が書かれていてそこが素晴らしいとの評判…。ブラックをめぐってさまざまな企業に所属する人間の様子に確かにすごい描き感があって読んでて純粋におもろい。速読できて十分楽しめるし、社会人として時間のない大人にもオヌヌメ。

こういってはなんだが、最近室見の広告をネット上で見ることが多くなってきた。IT技術のQandAでよく見かけるやつだ。で、もう知名度も相当高く累計でかなり部数売れて(いるだろうと思われるw)夏海さんはSE時代の稼ぎの数倍以上を持っていると私は解釈している。いやはや才能というものは恐ろしい…。さて、明かされる室見の過去、そして工兵の行方は?上場企業とはなんたるものか、IPOとか高度な経営戦略にまで話題は及び、興味関心の尽きることなく、一気に15まで読み進められるぐらい「ダレ」のない完璧なストーリーセンスである。はっきりいってガーリーなんちゃらよりこっちのほうが代表作になるし、アニメ化も間違いなく行われるだろうと感じている次第である。

ちなみにマジで現場のSEはこのラノベの内容ぐらいではすまされんぐらいの激務であるそうで気をつけたい。以下は私の信条とするサイトであり目標とする渡辺氏のサイトから引用させていただく。ブラック(ry

SEの家庭について
私の知っている人で、奥さんの妊娠中に仕事が忙しくなり帰りが遅くなって、「私のことなんてどうでもいいんだ」と泣き出された人が二人います。SEのみなさま、奥様が妊娠したら早めに里帰りさせてください。

SEの家庭について2
ある土曜日のこと、某SEが、子供から「パパ、明日、日曜日だから、今日も泊まるの?」と言われました。本人曰く、毎日家に帰っているのになぁ・・・子供が寝てから。

SEの家庭について3
出かける前に、子供から「パパ、またきてね」と言われたSEを知っています。ううっ、もうなにもいえません。

小学生でパソコンを初めて見て
中学生で使い方を覚えた
高校生と大学生でプログラム言語を覚えて
社会人になって、道を間違ったことに気付いた

※いずれも「Pumpkin Time かぼちゃの時間―プログラマーの憂鬱」URL:http://www2.biglobe.ne.jp/oni_page/other/etc/index.htmlより引用させて頂きました。

marikoi

ここの主筆・共同管理人。ぶっちゃけ狂人。

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