連載たまにはゲームでも:Blizzard、「Warcraft4」への布石は?

世界最強のゲーム会社ブリザードエンタテインメント…。ブリザードを知る日本のコアゲーマならば考えたことがあるだろう、その名を世界にとどろかすゲーム会社が「なぜ原点であるWarcraftの最新作を出さないのか?」と。いろんなところで解説されてっけど、ブリザードってのは「Warcraft4」を発売したいんだがしたくないんだかがまったくわからん。というのもこれにはいくつか理由がある。自社内での理由と自社外での理由がある。大きく大別するとこうなる。ちなみに用語解説しておくと…

☆Warcraft⇒ブリザードの発売した原点的なストラテジーゲームのこと。そもそも今のMOBAブームもこれが発端。
☆WoW⇒上のWarcraftの世界観を基調とした同社によるMMORPG(本家よりずっと売れた)。
☆LoL/Dota⇒いわゆる世界でもっともプレイヤー数の多いゲームシリーズでMOBAとよばれるものの二角。WarcraftのMODだったという経緯がある。
☆MOBA⇒マ(B)ッシブプレイヤーオ(O)ンラインバ(B)トルア(A)リーナの英語頭文字をとったもの。対抗する陣を制圧するため、RTSとACTをミックスさせたオンラインアリーナゲーム。
☆MOD⇒YouTubeでよくMADは見るだろけど、こっちは動画改変とかそういうものを指す。MODは第三者がゲームを拡張するために作ったライセンス外のゲーム改変システムのことを言うのが通説。公式に認定されてオンライン化されヒットしたものもあってフェアユース(https://en.wikipedia.org/wiki/Fair_use)の立場をもつ。

【自社内の理由】WoW(World of Warcraft:世界でもっとも盛んなMMORPGギネス認定有り)が大ヒットしすぎて、いまだに元となっているストラテジー(RTS)のWarcraftの続編が出てこない。同じようにStarcraftが大ヒットしすぎてWarcraftの”過去”を振り切ってしまったこと。
【自社外の理由】LoL/Dotaのアイデアの元ネタがそもそもWarcraftのMOD。非ライセンスの第三者による改変システムのために経緯がごたごたしててかなり複雑…。なぜブリザードが最近になって自社製MOBA出せて、Steam運営のバルブ社がDotaの運営権利を持っているのかについてはかなり深刻な会社内外の闘争があった。

といったところだな。

WarcraftとWoWは元ネタとなる世界観は同じだが、別物だということを覚えておいてほしい。ブリザードはWarcraft4を出したいんだが、こういう理由があって出せない。でも最近はスタクラとかMOBAの元ネタになったシリーズWarcraftというわけで再評価がされている。だからWarcraft4がでかく広告されて今後ブリズの看板になるってことは考えられる(が、いまだ不透明な理由を下に書いた)。

ブリズがスタクラの日本語版だしたりいろいろワンヤワンヤやってるってのはこういう理由があるらしい。スタクラ2とかのクラシックゲームの復刻を出したりしてるのはこういう企業戦略があるんだな。そもそもブリズは「100万本以上売れないタイトルは絶対に社内から出さない」という社是を掲げてレイオフ(日本語ではリストラ=大量解雇だけど、本来のリストラの英語意味は事業効率化)を盛んにやって経営体質を革新的なものに継続してしていくっていうビジネスモデルで知られる企業。そして最近出たオバオも含めてスタクラもWCもWoWも「市場に出したタイトルはすべて100万本以上売れている」という事実。

このあたりは本ブログの過去投稿(http://mjdkoisuru.review/2016/12/07/299)を参照してほしい。しかしブリズももともとはゲーム好きの優秀な学生が作った一介のベンチャーなだけだったんだよな…。たった四半世紀で世界最強のゲーム会社になるとは誰もが想像しなかっただろうに。同じように日本のSONYも当時は単なるベンチャーだったんだが、それに比べてイノベーションの速度が欧米とはまったく違う。アメリカのボストンの例のビデオをみてもやっぱ明らかに風土が違う。

ま、Googleは売ってソフトバンクが買ったんだが東芝WHの買収と同じようになにか裏がありそうだなw。

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