文芸:虚構新聞擁護派の無責任体質について

前回からの雑感ですが…。パトロンといえば思い出すのは虚構新聞のことを擁護する総合的な無責任体質についてです。虚構新聞は嘘とユーモアと風刺をトップに掲げて、それらを文化にするような意図があるんでしょう。事実管理人のUKさんはこういいます(太字は私によるもの)。

Kyoko Shimbun News(虚構新聞ニュース)は、虚実の狭間を行き交う可能性世界の事件を報道するニュースサイトです。

当サイトは現実のニュースをパロディにした諷刺・皮肉が開設の目的であり、この記事を通じて元ネタである世の諸事象に関心を抱いていただきたいと思っております。当然のことながら、弊社が取り上げるニュースはすべて虚構のものであり、現実の人物・事件・団体とは関係ありません。また、閲覧者を騙して喜ぶ、世間を騒がせるというような悪意も持っておりません。まれに弊社の報道を現実のものと誤解される方がいらっしゃるようですが、冷静な判断力を持って記事をお読みになられますよう、厚くお願い申し上げます。

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これらのルールをしっかり守って、虚構記事を楽しんでいただけると幸いです。

虚構新聞社http://kyoko-np.net/annai.htmlより引用

ではどこに「悪意がない」という証拠があるのかUKには説明する義務があると思いますが、これまでに風刺のことをしっかりと読者に納得いくような説明があったのか?表現の自由といいますが、チャタレイ事件・ソーカル事件・シェーンの科学不正もろもろを考慮して、しっかりとUKは考え考え熟考したうえで本当に虚構新聞を書いているのか?はなはだ疑問です。少なくとも紙面に嘘ニュースですと書いてあるのに、なぜそれを隠すのでしょうか。文言中に埋め込み白文字で見えにくくしていることが説明の論理として正しいのでしょうか?このサイトには自らの行いを裏付ける正しき回答がありません。UKはこのような記事も書いています。以下「障害者、技を競う パラリンピック選考会」http://kyoko-np.net/2006121801.htmlより引用(太字は私によるもの)。

障害者、技を競う パラリンピック選考会

パラリンピック日本代表を決める第13回全日本パラリンピック代表選考会が16日、東京・国技館で行われた。大会優勝者は08年の北京パラリンピックの内定候補者として選出される。

この日行なわれたのは、パラリンピック正式競技である車いすテニス、柔道、アーチェリーなど屋内競技29種目。車いすテニスでは、長さ2メートルの義手を使った時速300キロのパワーサーブを持ち味とする宮元空(22)が、サービスエースを連続で決め、代表権を獲得した。また、柔道では脳以外完全義体の「ターミネーター」こと岩安黒人(28)が1回戦から全て一本勝ちで収め、健常者、障害者を含めた連続勝利数を285まで伸ばした。

アーチェリーはレーザーポインター内蔵義眼の選手が多数出場したため、過去に例がないほどの接戦を繰り広げたが、0.00000001ポイント差で樋口素子(33)が代表権を獲得。重量挙げでは、両義腕の斎藤力男(30)が、2800キロを持ち上げて優勝したが、次に挑んだ3000キロで支えていた国技館の床が抜けたため、参考記録にとどまった。

将来競技として採用される可能性を見据えて行われた車いすボクシングは、お互いパンチが届かなかったため中止。車いすトランポリン、車いすあん馬、車いす段違い平行棒、車いす平均台も危険との判断から、同じく途中で競技を中止した。

( ゚Д゚)ハァ?この人、いったい何を言ってんだろ?

社会通念上どう考えても風刺でも何でもないですよね。これを風刺というのであれば、世の小学生が障がい者のことを差別することすら合理化できますよね?UKさん。まぎれもなくこれは障がい者に対する冒とくにほかならず、たとえネット上といえどもこういった差別は許されない、なるべくしないように努力すべきというのが日本の公共の場での常識だと思います。少なくとも今すぐこれは消すかなにかの特別な措置をとり、謝罪文を掲載すべきではないでしょうか?

UKはこの記事に対する批判をあくまで自分のウェブサイトで「風刺しているだけ」と何度も繰り返しましたが、その理由も明確にならず、とてもではないが、名門校やトップスクールに留学していた経験をお持ちの方のご意見とは思えません。主観の集まりが客観とはヤスパースはいったもので、主観なき客観はありえません。これほど価値観が多様化している現代では、だれもが主観を考えたうえで、なるべく客観的に判断するべく努力すべきとのことだったはずですよね。これは風刺ではなく、単なる天邪鬼ではないでしょうか?

最後に、ルールを守ってといっていますが、広告収入を得ているのに著作の問題もある。私は同人活動には賛成ですが、虚構新聞は明らかに恒久的に広告料金を得ている「収入源」ですよね。それは自体そのものはまったくいいんですが、言論の自由といって風刺のネタといって、広告収入も兼ねて活動していることが常識的な価値観からいって悪だとか行き過ぎな面がまったくないといいきれるのか?これはたぶん、高河ゆんとかパトレイバーの人とかが同人から活動始めたのとはレベルも概念も変わるよね。UKさん以前、自前の掲示板で(現在は削除されている)こういった指摘は、「そのものを消す(事実上、虚構新聞側が言論封殺を許容している)」ポテンシャルがあるってたしか書き込みしてましたよね。

ほうほう、なるほど。あなたの言論は自由奔放に認められ、ご自分が主となり話題をご自由に提供されておられですが、他人の人権は「風刺」の名のもとに守らないわけですね?まさに、どっかの怪しげな宗教と同じこと言ってますね。それ、『自分勝手』あるいは『自己中心的』って世間では一般にいうんですよ。自分が批判・攻撃されるときと、自分が風刺の名のもとに表現するときとですごい落差がありますね。すごく『フリーダム』です。こんな人が国家や国民・領土問題などを論じる資格があるのだろうか?

UKさんは時間を割いて「風刺」の理由を公の場でしっかりと説明してますでしょうか?独自ドメインだからといってあらゆるフェイク・ニュースを流していいわけじゃないでしょう。そもそも引用が自己責任って、元記事作ってる自分の自己責任はないんでしょうか?それが表層に出てきて、「実際の出来事に関心を持ってほしい」というのはなぜなんでしょうか?せめて、ページを割いてしっかりと経緯と事情をマジョリティ―が納得いくように説明してほしいものです。

実際、こういう評論書く方もおるわけですよ。というのは、現状、「虚構新聞 批判」でググると擁護記事がトップに出てくるわけですよ。これはシャルリ・エヴド事件とほぼほぼ構成は同じで、唯一違うのがエヴド事件が過激派を煽っての銃乱射事件で明らかな害悪だったのに対して、虚構新聞の影響はそれほどでもないという違い。たしかに前者はまごうことなき悪に発展し、後者はそうなってはいない。ユーモアと風刺のセンスはありますから、それを認めざるを得ないのもある範囲内で事実。けれども、私はこの記事に反論してトッドの意見があるということを思い出しました。トッドはこのようにエヴド事件の風刺性について、エヴド側にも責任があるといっています。日経から引用です(同じく太字は私によるもの)。

 ――事件後に仏国民の多くが「私はシャルリ」という運動に参加、反テロの連帯を示しました。

「フランスの現状と私の考えの間には大きなずれがある。理性的でない何かが『私はシャルリ』という現象とともに姿を現したのだと思う」
「フランスには個人を対象にしなければ、何でも風刺できるという風潮がある。だが、私は事件前からシャルリエブドの風刺画を強く軽蔑していた。預言者ムハンマドのわいせつな風刺画を出版したシャルリエブドの神聖化には同意できない

(~中略)

――表現の自由と宗教の尊重のバランスは。

「冒涜とも受け止められる表現でも、フランスでは権利として認知されている。例えば、米国で国旗を燃やすのはひどい犯罪だが、フランスではそうとらえられない」
それでも(キリスト教など)自分たちや祖先の宗教を皮肉ることと、(イスラムのような)ほかの人たちの宗教を侮辱することは違う話だ。イスラムは郊外に住む職のない移民の心のよりどころになっている。イスラムを冒涜することは、こうした移民のような社会の弱者を辱めることだ」
「フランスでは400万~500万人のイスラム系の市民が生活している。一方、経済が低迷して社会は瓦解の危機にひんしている。(フランス人は)ムハンマド(の風刺画)を描くことのほかに考えなければならないことがあるはずだ。表現の自由や宗教の尊重を巡る問題を一朝一夕に解決することは難しい。(社会に波風を立てることがわかっているのにわざわざ)投げかけられるような話題ではないのだ」

日本経済新聞『仏連続テロ1カ月、トッド氏に聞く「移民疎外、過激派生む」』https://www.nikkei.com/article/DGXLASGM22H90_V00C15A2FF1000/より引用

たしかに虚構新聞がユーモアのセンスに優れていて、非常に良い観点ももっていることは認めますよ。例えばドラえもんの記事なんかではいいこと書いてる。でも常識的に考えて不謹慎すぎるネタってネット上不特定多数が見る中で許されるんでしょうか?私が抱いた率直な感想、トッドのこのエヴド事件の評論とまったくもって重なりますね。エヴドと虚構新聞は結局同列では?と思います。それを最後に再び日経から引用させていただいてとりあえず(了)としたいです。

虚構新聞の擁護派にも、他の活動の支援者にも無論運営者にも、同じことを考えてみてほしいというのが、トッドも言う、基盤的なスタンスではないでしょうか。また、日本人の「空気の構造」だとかKYとかいう概念にもつながる面があるのでは?と思います。もちろん人間だから完璧を守ることの方がずっと難しいでしょう。しかしながら、配慮や優しさ・希望というものがなければ人々は絶望してしまう。過去の行いすべてを懺悔し続けよまではとはいいませんが、今できることがあると思います。

「表現の自由や宗教の尊重を巡る問題を一朝一夕に解決することは難しい」
「社会に波風を立てることがわかっているのにわざわざ投げかけられるような話題ではないのだ」
―エマニュエル・トッド

私は本サイトを営利化したいという意向はかき消えたので、広告なしで自費で運営するように方針を変えました。仮に虚構新聞がユーモアと風刺のセンスがあるのであり、それを実践する場であれば、今すぐ広告表示を消した方が良いと思います。それであればだれもがある程度納得する。そうでないならば、合理的な説明があっていいでしょう。謝るとか合理化するとか。

お次は神戸製鋼あたりが『風刺』『標的』になるのでしょうか…(´∀`)ネ?

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