マジで恋する書籍レビュー:「マンガでわかるモーター」森本

端的にいって素晴らしい本だ。このシリーズはおそらくこの出版社の稼ぎ頭になってるのは間違いない。どれも素晴らしい出来で、酷評されている書籍はほぼなきに等しい。どのシリーズでも、高校レベルでの復習に使えるどころか、本書では学部で機械工学や電気電子工学を専攻する学生は通っている学校の、また実力のレベルに関わらずぜひ読んでおくべきだろう。本書の構成から読み解いていこう(こいるちゃんかわいいwww)。

まず、序章付近ではモーターの効率化が求められているということも含め、ありとあやゆる場所で産業用モーターが駆使されていることが簡単に説明される。その後、モーターの基本的アルゴリズムにより解説が始まり、モーターと発電機がサイクルの立場にあるということが示される。その後、直流モーターの、ブラシレスモーターの、同期モーターの、誘導モーターのアルゴリズムが機械の単純な図示の形式で示されると共に登場人物がその解説をする。

たしかに電磁気学的な立場でモーターを解説したわけではないという批判は考えられるし、特に電磁力学の学問からは外れている(アラゴーの電磁誘導にちょいとふれているだけ)。しかも、三相モータの三角関数の幾何的な解説もはしょってはいる。だが、本書の想定は、読者が知らない場で日常的に接しているモーターの意外性から読み解き、読み手にさらなる刺激を与えるきっかけになることであり、その点で傑著である。ここから始めて、電磁気学の初歩にもなればとも考えられるし、分野違っても機械設計の初歩中の初歩にもなるはずだ。機械畑の私として思ったこと、それは学校で学んだ製図の勉強がここに生きてくるということだ。学部の設計講義ではぶっちゃけ単純なCADトレース作業になりがちだが、こういった書籍を読んでおくのと読んでおかないのとでは予習・復習の深さが実学の観点からいってかなり差が出るように思う。

ストーリーははっきりいうが「萌え」であるw。商店街の電機メカトロ屋のひとり娘のモーターオタクこいるが創太という大学生と出会って、そこからモーターを巡っていろいろとごたごたがあるってだけ。特にストーリーらしきストーリーはなく、読者は単純にこいるに「萌え」るだけであろうw。結局、ストーリー性は無理にモーターと結び付け、一件落着するだけ。それだけであるがストーリーとは別の面での説得力は実学の観点から「ある」と断言していい。絵的に受け付けない人には勧められないが、現代の学生であれば大体は読めるだろう。

その後、日本電産のこういったページ(基礎的な電磁誘導の解説記事:http://www.nidec.com/ja-JP/technology/motor/basic/00028/)からステップアップしていけばかなりの実力になる可能性を秘めている。そんな痛快な「学習マンガ」だ。お次は「マンガでわかる電池」のほうを読んでおくか…。

marikoi

ここの主筆・共同管理人。ぶっちゃけ狂人。

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