エンタメ評論:A-meiの歌「ONE」(張恵妹&久石譲)

この歌聞いたとき、すごく感動したんですよ。アーメイこと張恵妹の歌で、日本の久石譲が作ったものを歌ってくれたようですが、今、中国語でリサーチしてもほとんど情報がないぐらいの曲なんです…(たぶん久石のコンサートで歌ったんじゃないかな?)。ほんっとに買いたいんですが、いかんせん配信すらない曲なようで、かなり残念です。おそらく非売品の曲(特売とか)が出回っているものと思われます。

アーメイは日本では残念なことにかなりマイナーな歌手ですが、中華圏(大陸側・台湾ともに)ではとっても有名。大陸側でコンサートを開くときなどは警備にあたる人民解放軍の兵隊にですらかなり人気があるようです(というか彼らですらアーメイのファンであることが多いというw)。大陸側でも有名なんだけど、台湾の国歌を歌ったことがあって、これが大陸側で問題視されたこともあるんですよね。それだけ中国と台湾は外交のみならず文化的にもシビアなところがあるんです。

アーメイが若いころ生きていた、1970~1980年代の台湾の歴史はそうとう悲惨だったようで、人権状態もまったくもって悪かったらしいです。なんでも人身売買に取引されようというところを母親が守ってくれたと聞いています。齢45になった今、さすがに最盛期の興隆はないようですが…日本が好きで、日本でも舞台演劇で役をこなされておられです。国際的にアジア圏で活躍する歌手ですね(タイム誌のアジア版の表紙を飾ったこともあったはずです)。苦労して苦労して台湾原住民という複雑な境遇にある出身なのに成功したという稀有なかた。今でいう「スター誕生」番組がきっかけでデビューに至ったおかたですね。

それにしても、この「ONE」という曲はすごい曲ですね。日本語がお上手ですが、「涙そうそう」とか「壊れかけのRadio」など含めて日本曲のカバーもうまい具合にしておられなアーメイ。作詞作曲の久石の優秀さってのも確かに現れていますが、国家を乗り越えて、思想信条を乗り越えて、得るものがある…それは彼女が作曲作詞はあまり得意ではなくても、ちょいとハスキーな面があるその歌唱力で、歌手という仕事でそれらすべてを語ってくれていると思いました。

単純に比較できるものでもなく地味な曲といえばそれまでですが、ホイットニーの曲よりも個人的には感動しました…。

marikoi

ここの主筆・共同管理人。ぶっちゃけ狂人。

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