これならわかる国際政治:呆れるパンダブームの渦中、日本相手に見事一本!中国のパンダ外交

さて、中国はパンダを日本に提供してますよね。なんと中国側に支払われるパンダ「リース料(理由は後述)」は年間一億円に上ります。たしかに経済効果はパンダ効果として日本で多数あって、消費のきっかけとなる…という論理はわからないでもありません。ただし、このパンダを使った外交手法には批判も大きいです。それはいくつかのパターンに分けられますが、まず第一にパンダそもそもがワシントン条約の保護動物であり、絶滅危惧種であるという事実です。なぜに中国パンダは中国政府が管理しなければならない、あるいは外交どころか国際条約で取引が禁止されているのになぜこういったことを中国はできるのでしょうか?

中国はこのワシントン条約をうまく回避するためにパンダを”リースしている”のです。すなわちワシントン条約によってパンダは国家間で輸出入はできませんから、リースだとか共同生態研究のためといった建前を名目に事実上のパンダの提供をしているわけです。日米ではこの類の取引が田中角栄とかニクソンの背後関係の対中政策の一環として取り上げられた時期は確かにありました。ですが、今は彼らの時代のような冷戦のときではないことも確かです。第二点がこの政治目的のもくろみであります。

昔、台湾でも同じ問題がありました。これは中国大陸側政府(中共=中国共産党)が狡猾で、台湾のほうに中国がリース提供しようとしたんですね。しかしながら、台湾側はこれを拒否しました。なぜかっつと、中国はリースすることによって台湾と同一の国家であり国外ではなく国内給与だという印象操作をしようとしたのです。これに気づいた台湾政府は大陸側のパンダ提供を拒否。パンダ外交が中国の狡猾な手段だということに目前となって気づいたわけです。中国のパンダ外交、それは外貨獲得の目的のみならず、外交手段としての、中共のもくろみでもあるわけです。もちろん、現代国際政治においてこういった類の外交のあり方もあるのは当たり前で、むしろ日本が国益に基づいてなんでもやる(平和追求のための行動であれば日本は多大なる貢献をしていますが…)っていう傾向にありません。

中華人民共和国の国益を優先するのが中国側の利益主義の当たり前の形ですから、中国そのものを批判するつもりはありません。が、日本は”あれ”を血税で貸してもらって育てさせて、なんの意味があるのか?という基盤的な問いは我々が日本人であるからしてしっかりと考えなければなりません。仙台での動き、右翼団体の動き、これからの真なる意味での平和と国益の追求のこと、いろいろと考えねばなりませんね。